BBS掲示板クラブとんとんに集う写真仲間のオフ会に参加することになった。開催日は6月17日、場所は信州さわやか高原でした。
前の週から天気予報はオフ会当日は梅雨前線通過により雨と告げています。ブログ「野山を歩けば君がいる」の管理人でありBBSのマスターでもある とんとんさん は仲間内では知らぬ人がいない「雨男」で、ここ暫くとんとんさんが幹事のオフ会は悉く雨中決行が慣例となっています。オフ会の魅力的内容にも拘わらず、とんとんさんは仕事を選択し早々と不参加を表明、参加出来ない呪いの雨が降るとの託宣を信州オフ会が話題になる度にBBSに書き込んでおられました。天気予報と相まって当日は雨に違いないと参加者・不参加者の誰もが思い、カメラや見支度の雨天対策がBBSでも真剣に取り上げられ、私もカメラに被せるシャワーキャップの用意やらとんとんさん推奨の「カメラとレンズをラップでぐるぐる巻き」の用意を念入りに整えていました。
異変が起きたのは開催2日前頃からだったでしょうか、ダメを押すように何度も繰り返された「週末は雨」の予報が、大陸からの移動性高気圧のお陰で、予報降水確率が日を追う毎に下がり、前日には誰もが開催日は晴れと確信するようになった。 のですが、唯一人の例外とんとんさんは雨を主張し、最後には「参加できない人の涙雨が降る」と全身を打ち振るわせ、一歩も引き下がらないのでした。
1.中央本線車窓から朝から快晴。電車組の集合場所・茅野駅へ向かう中央線特急あずさの車内へも眩しい初夏の陽射しが差し込んでいます。チョットだけ早起きしたのでまどろんでいるうちに列車は石和に近づき車窓には快晴の青空と雪を戴く富士山が写っています。お二方にお会いしたことはありませんが、同じ列車には「stfさん」が、茅野駅には今日の幹事「森の子」さんが迎えに来てくれているはずです。
<参加者のプロフィール>(写真は有りません)
背中にリュック、右肩にD70をぶら下げ左手に三脚を持って茅野駅改札口を4-5m出て立ち止まり、「森の子さんは何処?」と構内を見回す暇もなく、ブルー系の服を着た紳士から「やま帽子さんですか?」と声が掛かり「はい」と応えると「森の子です。」と名乗って下さったのです。
出会いの驚きが静まり落ち着て見返すと、森の子さんは、ご自分でも「もう子供と言える歳ではないのですが」とBBSに書き込んでおられた通りの歳格好で、優しい人柄が笑みから溢れるようなダスティホフマン風の紳士です。私が改札を出たのは乗客の最後の方、stfさんはもう改札を出ているはず?何処に?と二人して混み合った周りを見回しましたがカメラを持った人はいません。
連絡を取ろうと森の子さんがケータイを取り出した時です、駅の外からこちらに向かって黒い大きなリュックを背負ったメガネのどこかナイーブな感じを漂わせたスリムな体型の好青年が近づいて来ます。「stfさん」でした。
早速森の子さんのアウトランダーに乗り込み、車組との集合場所へ向かいます。市内を抜け白樺湖をを左に見て少し登ったリフトの駅が待ち合わせ場所です。参加者は茅野駅からの3名に信州ペコちゃん、ていらぁさんを加え5名のはずです。ところがもう一人います??? ペコちゃんのダンナさんでしょうか。
紹介が始まり判りました。いつも2チャンから絵文字を盗んで来てはBBSに貼りつけるNPSBさん、ゆたさん、ゆたぽこたんさん等々数限りないHNを持ち、ブルー系の服装に細い身とはにかみを包み隠している正にその方でした。とても印象的な方なので、次はどこか見知らぬ街角で後ろ姿を見掛けただけでもきっと判るだろうと思いました。
ていらぁさんは、森の子さんに依れば生粋のヤンキーなんだそうです。ペコちゃんは紛れもない信州美人で落ち着いた雰囲気を漂わせていて、ブログに書き込まれるときの積極性をどこに隠しているのだろうと不思議でした。
<御泉水自然園>
2.にょきにょきと生えていたきのこ公園入り口のビジターセンターで森の子さんがわざわざ前日買い求めて下さった信州名物おやきで腹ごしらえ。中味の餡は上品な甘味のさつまいもとかぼちゃの2種類です。そして、いよいよ園内へ。まず出会ったのはおおきな茶色のきのこ。あちこちに生えています、皆さん気に入ったものを選び撮り始めました。でも、ゆたさんは見向きもしません。
で、ゆたさんが何を撮っていたか確かめたのがこれです。レンゲツツジの蕾のようです。凡人の私には不思議な被写体です。この後も、ゆたさんの不思議のカメラはかなり違う方向を向いていました。
この日の装備は歩きに備えなるべく軽くし、野草に近づけない場合にとD200にサンヨン+1.4倍テレコン、マクロ撮影にD70+タム90ミリマクロ、換えのレンズは風景用の18-70ズームを用意しました。
林に入ると道は木道に変わり、それ程進まないうちにミツバオウレンに出会いました。森の子さんが下見で確認していて呉れたお陰です。林の中は薄暗く木道の近くにも咲いていますが....カメラを持った一行はここで渋滞を引き起こし、気に入った被写体を狙っています。然し、必ずしも可憐なミツバオウレン狙いでは無いような? ていらぁさんのカメラは空を、stfさんもあちこちとあらぬ方向を向きとても遅れています。どうもまとも(平凡)なのは私だけのようです。ミツバオウレン色々トライしましたが、平凡なだけあってどの写真も今一でした。
6.イワカガミ-1さあ、平凡さを打ち破るには何か極端な事を、と、ピンクの可愛い花が。イワカガミ(コイワカガミ?)です。木道の近くですが、30センチ以上は下に咲いています。真横から狙うには下に腕を一杯伸ばさなければなりません。木道に座り込んでかがんでみましたがもっとカメラを下げなければ。しかたなく行き倒れスタイルでトライです。
おっと危ない、ペコちゃんもゆたさんも行き倒れを狙っています。用心用心。起き上がって暫くの間はサンヨンで狙います。
そう言えば、この日参加者をターゲットにしていたのは森の子さんが一番でした。ゆたさんとペコちゃんは面白!と感じたときに狙ってきます。 stfさん、ていらぁさんと私の3人は全く無関心を装っていました。
ミツバオウレンもイワカガミもこの日が初めてで、名前は森の子さんに教えて戴きました。
記憶に曖昧なところがあるのですが、私がこのイワカガミを撮り、次に森の子さんが狙いました。もちろん、大きなマグロがドデンと転がっている行き倒れスタイルで(ジベタリアンスタイルとも言います)、そしてペコちゃんのカメラの餌食になりました。
私はすんでのところで難を逃れたようでした。
ここに着いた時から、ずっと野鳥の声に耳を澄ませていたのですが、何故か姿を見かけませんでした。手に持っているサンヨンの泣声が聞こえるようです。
時間はミツバオーレンに出会う前迄遡ります。飛ぶ鳥影が見え近くの木に留まり、囀り始めました。が、私もやはり歳です、どんな鳴声かすっかり忘れてしまいました。枝から枝へじっと目を凝らしながらスキャンしていると、なにか動きました。見知らぬ野鳥がかなり高い所にとまっています。出来る限り寄ってはみたものの、枝が邪魔です。記録用にとシャッターを押しました。とんとん師匠に確認をお願いし「コサメビタキ」と教えて戴きました。
後続のていらぁさんもカメラを向けましたが、シャッターを押す前に逃げてしまいました。もちろんこの写真は大大トリミングしてあります。
10.カラマツの若葉時計も12時を廻り、幹事の森の子さんから余りここで長引くと次に廻れなくなるので撤収の命令が。でも、何か撮り忘れているような。
見廻すと、カラマツの林の中です。そうでした、信州ペコちゃんのブログで拝見した黄緑色に光り輝くカラマツの若葉が目の前にあります。是非ともこれは撮らなくてはと、シャッターを切りました。
ついでに、カラマツのマツボックリも。
そう言えば、青く晴れた空と気持ちの良い新緑の中で、とんとんマスターの呪いをすっかり忘れていました。悔し涙で机の上がビショビショかもなどと不謹慎な思いが...。
参加予定の散歩猫さんは、痛風が再発し、前日にドタキャンされました。お会いしたかったのに、残念。
午前の部最後はズミの蜜を吸う○○○○タテハです。蝶の名前を森の子さんに教えて戴いたのですが、うろ覚えになり調べてみたのですが、ハッキリしませんでした。とんとんとーんと老いが進んできたようです。(とんとんマスターの呪いでしょうか?)
蝶は、私が90マクロからサンヨンに付け替える間飛び回って蜜を吸っていました。 exifデータを見るとサンヨンを向けてから5.4秒後、ゆたさんが70-200を向けたとたんに飛び去りました。そして、「何時もこんななんだよなぁ」と呟いたゆたさんの言葉が 蝶がとまっていた辺りから 残念そうに首を振り振りポトッと音を立てて地面に落ちました。
1はD70+17-70。 2, 3, 4, 6, 8はD70+タム90マクロ。他はD200+サンヨン+1.4xテレコン
長らくお付き合い戴きありがとうございました。午後の部は昼食に立ち寄った長門牧場から開始予定です。
オット忘れ物をしました。オフ会、皆さんとお会いできてとても楽しかったです。幹事の森の子さん、信州ペコちゃん 本当にありがとうございました。
追記:写真番号12の蝶はネットで調べて高山で見られる キベリタテハ と判りました。