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ピン甘日誌 - 12
 ■ 梅にメジロ(初めてのメジロ) 4月5日
満開の梅が山肌を飾っている満開の梅が山肌を飾っている

梅が撮りたくて、それも山一面を紅白で覆う梅林が撮りたくて吉野梅郷を訪ねた。青梅から多摩線に乗り換え、日向和田駅で下車すると、駅周辺の梅は満開を過ぎ花びらがすっかり落ちて紅色の萼と蕊が枝先に残っているばかりで、時期を失したかといやな予感が胸をかすめた。

ところが、10分ばかり歩いて中央梅林公園に着くと白梅、紅梅に加えて黄色のサンシュが満開で見事である。いつもなら家内も一緒なのだがここしばらく腰が痛い様子で、とうとうこの日は大事をとり家で留守番と言うことになった。深大寺の梅も三渓園の梅も空振りだったが、満開の吉野梅郷の梅を見逃したのは本当に残念な事をしたものだ。

紅梅、白梅が枝を連ねて咲き誇っている紅梅、白梅が枝を連ねて咲き誇っている

昼前に公園に入り、山を巡りながらひとしきり写真を撮り、道を下って入り口へ戻る。気が付けばもう4時を大分廻って人影も少なくなり陽が傾き始めている。この時間帯に見晴らしの良い高い場所から梅林を狙えば、光と影の織りなす様が見事に違いないと思うが、もう足が重く引き返す元気もない。同じ狙いを持った人だろうか、カメラと三脚を抱え、たった今入り口を通り抜け山を登ろうとする人がいる。チョット目が合うと微笑みが帰ってきた。その微笑みが何故か嬉しく、良い写真が撮れると良いですねと口ごもりながら会釈していた。

家までは2時間程かかる。疲れておまけに喉が渇いているのに気が付くと、ビールが堪らなく飲みたくなり入り口からほど近い食堂に入った。ほかほかの高菜まんじゅうを食べ冷たい缶ビールで一息つくと元気も少し戻ってきたようだ。食堂をでて道の反対側へ渡り、駐車場の前を駅へ向かって歩き始める。ふと、駐車場脇の大きな白い梅の木に目をやると、十数匹の小さな鳥が枝から枝へと忙しく飛び交っている。

初めて撮ったメジロは何故かすまし顔初めて撮ったメジロは何故かすまし顔

メジロかも知れない。運良くカメラには望遠レンズが付いたままだ。初めて鳥の写真が撮れるかも知れないと思うと、鼓動が高くなる。急いで梅の木に近づき飛び交う物にカメラを向ける。ファインダーの中に飛び込んできたのは紛れなくメジロだった。夢中でシャッターを切るうちに、腕が痛くなってきた。たいして重くもないレンズだが、空に向けて30分以上構えていただろうか。まだまだ若いつもりでいたが、なんと翌日は肩が痛くなっていた。こんなことでは先が思いやられるというものだ。

翌々日、掲示板に桜を届けて戴いた鳥名人のとんとんとーんさんへのお礼にと、出来上がったばかりのメジロの写真を載せたところ、直ぐさまとんとんとーんさんからメジロの写真が届いた。この写真を拝見して、ビックリ、なんとメジロの羽の色が違っている。とんとんとーんさんのメジロはちゃんとした自然の鶯色をしているのだが、私のメジロは灰色に見える。初めてメジロが撮れて喜んでいたのだが、一瞬にして冷や汗をかくことになった。大急ぎでレタッチし、羽を自然な色に変えゴメンナサイとばかりに写真を差し替えた。おまけになんと下手なメジロの写真をもう一枚付け加えてしまった。

こんなことをしでかしたので、とんとんとーんさんは「失礼なやから」と思い、きっと怒っているに違いないと覚悟したが、嬉しいことに、また桜の写真を掲示板に貼って戴いた。とんとんとーんさんとは、まだ一度もお目にかかったことがない。「オフ会」でお目にかかるのが楽しみでしかたがない。

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