長谷寺の境内へ登る階段、その直ぐ脇でロウバイが良い香りを放っていました。
低い冬の陽はもう山陰に隠れてロウバイの黄色の花弁も柔らかな表情をしています。
まだ固い蕾、膨らみ始めた蕾、開き始めたばかりものから
強くむせるばかりの芳香を放つ満開のものまで。
何故か、ロウバイの花は下向きに咲くものが多いようです。
もうしばらくの間は黄色の蝋のような花弁の趣を楽しめそうです
そんな中で、上向きに咲いている花を覗き込むと....。
透き通るような黄色の花弁に包まれたシベは、一段と濃い黄色で
指先をすぼめたような形に寄り添っていました。