地面に這うように咲いていたこの小さな濃い青紫の草は、図鑑で調べると薬草である。煎じて冷やして扁桃腺のうがい薬やあせもに塗るとある。うーん小さいけれど侮れない。
谷戸山公園の森の出口でたった一株のこの花を見付けしゃがみこんでカメラを構えていると、何時ものように子供が側に寄ってきた。連れの親は、少し離れてめずらしげに見物している。子供は本能的に危険を嗅ぎ分けているが、大人は異人種には距離を置くもののようだ。