ニュージーランド紀行(7) ミルフォードからの帰り

ミルフォードサウンド・クルージングが終わり いよいよクイーンズタウンへ帰ります。
帰りは、観光遊覧飛行の予定です。バスで道路を、4角形の3辺を大回りして約5時間かけて辿りついたミルフォードサウンドですが、飛行機なら道は不要、たったの40分、空からミルフォードサウンドを観光してクイーンズタウンに戻ります。ところが、船着き場からバスに乗り飛行場へ出発したとたんに、ガイドさんから緊急連絡が、なんと、今日は風が強いので飛行機が飛ばないとのことです。
前払いした料金はエージェントで払い戻してくれと紙を一枚くれました。ガッカリして、声もでませんでしたが、又5時間かけて陸路を戻ることになりました。帰りはテアナウで一度トイレ休憩があっただけで一目散に走ります。往きには色々説明してくれたガイドさん(日本語です)も運転手さん(英語の説明です)も全くの無口で兎にも角にもビュンビュンと。乗り合わせたお客さんも もう皆目をつぶっています。然し、帰りの天気はなんと晴れ。一人バスの中から 飛び去る景色を撮りました。

1枚目から8枚目まではフィヨルドランド国立公園内で、青空を背景に白い雪の帽子を戴いた山がまぶしく輝いていました。




このあたりでは100km近い速度のバスの中から、古いブナの原生木を写したいとブレを覚悟で頑張ってみました。




公園を出て牧場地帯に入りました。茶色のもこもこした塊はニュージーランド固有の植物タソックです。前にも書きましたが、元々茶色をした草で、枯れているわけでは有りません。枯草色なんて 不思議な色の草です。



そして、ワカティプ湖畔に到着。写真の右手はもうクイーンズタウンです。

14時間のツワーが終わりました。ホテルへ直行し 暫く休んでから夕食をとりました。お疲れ様でした、ホントに。 それにしても遊覧飛行が飛ばずに残念でした。

写真は全てD700と18-35/F3.5-4.5。

ニュージーランド紀行(6) ミルフォードサウンド・クルージング(後半)

お待たせしました( って誰も待ってナイかな..)
しばらくニュージーランド紀行の更新が滞っていましたが、ミルフォードサウンド・クルージングの後半です。もうクルージングコースをお忘れになっていると思いますので、航路図を再掲します。前半は船着場を出発してから航路の一番左側、タスマン海への出口デールポイントで折り返すところまででした。甲板に立つと凄い向かい風で吹き飛ばされそうだった前半と比べ、後半は追い風の速度と船の速さがほぼ同じで無風状態でした。後半の見所は シールポイント、スターリング滝、ハリソンコープ、ボーエン滝などです。

ミルフォードサウンドには無数の滝があるのですが、名前が付いているのは
1.フェアリー滝
2.スターリング滝
3.ボーエン滝
の3つくらいで、残りは無名の滝ばかり。雨が降ると至る所に現れ、水が少なくなると消えてしまうからでしょうか。
下の滝は、そんな無名の滝のひとつ。デールポイントを廻ると直ぐ左手に見えてきました。随分と高いところから流れ落ちていますが、水量が少なく余りと言うか全く迫力を感じません。そんな無名の滝は誰も撮る人がいません、不憫と思いつい撮ってしまいました。

シールポイントでアザラシに会いました。気温も低く人間には結構肌寒い日でしたが、アザラシ達はぽかぽか気分でもう完全に寝入っている様子でした。アザラシが寝ている岩は結構高いんですよ。

下は、一緒に行った娘が撮ったものですが実際の見た目の感じに近く、アザラシってあんなに高いところまでよじ登るんだと感心しました。でも本当にどうやってよじ登ったのか不思議です。

さあ、次はスターリング滝です。こういう撮り方をすると落差160mの豪快な滝とは思えず、とても小さな滝のように見えます。

そして、これが船が近くに寄った時のスターリング滝の全景です。滝の水しぶきでカメラが濡れましたが、狙った通りの迫力がでていません。 (アルバム帳/ミルフォードサウンドからの使い回しです。 汗!)

スターリング滝を過ぎると、左手には海から直に 垂直に立ち上がった 大きな高くそびえた断崖絶壁が。右手の崖も高く 通る水路が狭いので壮観な眺めです。旅行本には余り書かれていませんが、ここはミルフォードサウンドの第一の絶景ポイントです。

崖を左側に廻るとハリソンコープですが船はその手前にあるミルフォード海中展望台に寄港します。海中展望台そのものが浮き桟橋で、ここにロープで係留されています。海中展望台で海の生物や植物を見学する人はここで下船ですが、私達はパスしました。

ハリソンコープは下の写真中央部に見える氷河が削り取ったU字谷で、奥の雪を戴いた山がペンブローク山で、上の写真の右端にも写っています。この辺りで帰路も半ば、船は一路船着き場へと向かいます。

船着き場の直ぐ手前にある大きな滝-ボーエン滝です。奥はダーラン山脈の雪を戴いた山々で雪は夏場でも融けない万年雪です。雪の冠を戴いた山々を見る機会が余りないので、ニュージーランドではこんな風景ばかり撮っていました。

そして、船着き場に着く直前、船尾からやっとマイターピークをカメラに収めることができました。初めて手にした広角レンズを使うのが嬉しくて、遠景にやたらと手前のものを写し込んでばかり。この時は、船尾に取り付けてある救命ボートの赤がとても気に入り、こういう写真を量産しました。

以上でミルフォードサウンド・クルージングは写真写りの悪い曇りのままで終わってしまいました。全く残念です。然し、リベンジするにはちょっとばかり遠くてお金も掛かります。でも あるのだろうか?

地図はD70と60mm/F2.8。写真1、2、4、7、9がD200とシグマシグマ18-200mm/F3.5-6.3。写真5、6、8と10がD700と18-35/F3.5-4.5。写真3は富士f100FD。

次回ニュージーランド紀行(7)はミルフォードサウンドからクイーンズタウンへと戻る途中バスの中から撮った山や森と湖の景色です。多分次回の方が発色が綺麗な写真が多いと思います。

ニュージーランド紀行(5) ミルフォードサウンド・クルージング(前半)

今回はミルフォードサウンド・クルージングです。

画像は全部で18枚ありますが、9枚を前半、残り9枚を後半として分割しました。曇天の色彩のパッとしない画像ばかり、大部分は腕が原因ですが晴れていればと腕を棚の上にあげたくなるのも人情でしょうか。
さて、ミルフォードサウンドはフィヨルドランド国立公園にある数多くのフィヨルドのひとつで一番最後に発見されたものだそうで、氷河に削られたU字谷がタスマン海に沈んで出来た入江で、海から直接立ち上がった急峻な崖と山、その崖から海面に落下する落差百数十mにも及ぶ数々の滝、アザラシやイルカなどの海洋生物と深い水深がつくる濃く深い緑青色の海などが見所です。
私たちが乗った船は赤色の双胴船で名前は”プライド・オブ・ミルフォード(PRIDE OF MILFORD)”号です。1階と2階が乗客室、一階の船首と船尾それと3階が展望デッキ、船長室は2階の船首にあり、クルージング所用時間は1時間45分でした。
出港は午後1時30分、まだ上空には晴れ間が見えます。出港後30分間が頼んでおいた昼食ビュッフェタイムです。

下はニュージーランドで買った地図をD70+60mmマイクロで接写したものですが、60mmマクロはシャープな写りで花を撮る時のお気に入りのレンズです。地図の接写もとてもシャープですね。さてこの地図はフォードサウンド・クルージングの航路図です。船着き場を出航後、船は南岸にそってタスマン海へと向かい、タスマン海を臨むデールポイントで右回りに旋回し折り返して、北岸沿いに進み再び船着き場へ戻ります。有名な見所は、マイターピーク、スターリング滝などです。

食事を終えて3階デッキに出てみると、もう、右手前方にスターリング滝、左手の黒い崖はカッパーポイントのようです。旅行案内書などを読み返してみると出航してからの30分がミルフォードサウンドの一番の見所なんだそうです。うかうかとビールを飲み、白身魚のフライが美味しいとおかわりしている間に見所を過ぎてしまいました。
もっとしっかり下調べしておくべきでした。

3階デッキに出ると、そこはは何かに捕まらないと立っていられないほど強い風が吹いていました。然し入り江に入ると風も弱まりちょっと余裕で写真も撮れます。船は写真左手の方向に進んでいます。向い岸のスターリング滝が丁度見頃です。

左手はマイターピークの絶壁です。しかし1600mも上にある頂上はこんな近くからは見えません。出航直後が絶好の写真ポイントだったのだそうです。(涙)

出航後45分、カッパーポイントを通り過ぎました。ここは昔銅が採れたのでこの名前がついたのでそうですが、こんな隣が海の急な斜面でどうやって掘っていたのでしょうか?

3分後、船はフェアリー滝の直ぐ傍まで近づき、頭の真上から落ちてくる滝を見上げます。
下の写真は、ゆっくりと滝を離れていく時に撮ったものですが、ここは入江の中で風も穏やか、先程まで手摺りにつかまったり物陰に隠れていた乗客の誰もがリラックスしています。
その一枚下の写真は、折り返しを過ぎて帰る途中反対側から眺めてフェアリー滝、私達の後から出航した観光船が写っています。一寸古めですが、船で一夜を明かすナイトクルーズにも使われる船で、ここミルフォードサウンドでは一番の豪華船のようです。


さて、出港から1時間経ち、タスマン海への出口 折り返し点に近づいてきました。相変わらず風の強い3階デッキで頑張っていたのですが、そろそろ疲れてきました。下の写真は船室に降りる前に船尾から撮ったミルフォードサウンドの眺めです。

船室へ降りた私は、直ぐさまビールを買い、船首付近の座席にすわり、ゆったりと目の前の景色を見ていました。
タスマン海への出口、デールポイントへ近づいた途端 海が開けたのでまた風が一段と強くなり船のピッチングも大きくなりました。その時でした、なんと若い男性の乗客が船首で、船のピッチングにあわせ、トランポリン宜しくどんどん高くジャンプをはじめたのです。両腕を上に振り上げ、仲間に向かってはしゃいだ声をあげながらいつの間にかデッキの手摺りより高く跳んでいます。おいおい危ないじゃないかと思っていたのですが....2階は船長室です。船長室の真ん前で跳ぶなんて、 この人船長さんにこっぴどく怒られていましたっけ。
そして、下の一枚は上の写真から12分後 折り返し点を過ぎ、帰り始めに船首から撮った一枚ですが、上の写真と同じ景色が写っています。
帰りの航海は追い風、往きの凄まじい風とうってかわり 穏やかな航海でした。そのせいでもないでしょうが、気分がゆったりとした私は、なんと、タスマン海への出口の写真を一枚も撮っていませんでした。ゆったりとしたと言うより、まあ、なんて間が抜けているのでしょうか。

と、ここで中途半端ですが前半の終わりです。船着き場ではそうでもなかったのですが、兎に角凄まじい風でした。曇り空が白飛びしないように随分とアンダーに撮ったので、雲の様子はそこそこ再現出来たように思います。が、引き替えに色彩が濁ってしまって.....。

地図はD70と60mm/F2.8,写真1-2がD700と24-85/F3.5-4.5、写真5と7がD200とシグマシグマ18-200mm/F3.5-6.3、残り5枚はD700と18-35/F3.5-4.5。